2022.07.13
外構部分の中でも駐車スペースは重要なポイントの一つです。
お子さんがおられるご家庭だと車を1台所有されている方も多いと思います。
最近では、ビルトインガレージを好む方も増えてきています。
そこで今回は、マイホームにビルトインガレージを設けるにあたって、どれくらいの幅、寸法が良いのか一例をご紹介します。
□国土交通省の定める基準
国土交通省の定める駐車スペースの設計の指針では、下記の数値以上であることを原則としています。
軽自動車の場合：奥行3.6m×幅員2.0m
小型自動車の場合：奥行5.0m×幅員2.3m
普通自動車の場合：奥行6.0m×幅員2.5m
一般的な駐車スペースの広さの最低ラインとなります。
□ビルトインガレージの場合は車の幅だけでなく、高さも考える
屋外の駐車場と違い、ビルトインガレージのような高さの制限がある駐車スペースでは、車の高さの寸法も大切です。
車の大きさもそれぞれ違いますので、どのような車をお持ちなのかによって必要な幅、高さは変わります。
下記が一般的な車のサイズ別の大きさです。
大型車(例：クラウン、レクサスなど)
横幅約1.875m
縦幅約5.21m
高さ約1.5m
ワンボックス車(例：エスティマ、ステップワゴンなど)
横幅約1.7m
縦幅約4.8m
高さ約1.85m
中型車(例：プリウス、スカイラインなど)
横幅約1.7m
縦幅約4.8m
高さ約1.5m
小型車(例：ヴィッツ、フィットなど)
横幅約1.68m
縦幅約4.5m
高さ約1.5m
軽自動車(例：タント、ワゴンRなど)
横幅約1.48m
縦幅約3.4m
高さ約1.68m
テスラ社のファルコンウィングのような扉の開閉でない限り、車体の高さは変わらないものだと思います。
一般的な国産車では約2mは確保しておいた方が良いでしょう。
□駐車するのに必要な間口の広さは前面の道路によって変わる
戸建てに車を駐車する場合、前面の道路から旋回しながら駐車することがほとんどです。
車の大きさによって、旋回する際の回転する半径が異なります。
前の道路の幅が広い場合は、駐車スペースの間口が狭くても車の大きさに関係なく駐車できることがあります。
一方、前の道路の幅が狭い場合、駐車スペースの間口が十分確保できていないと駐車できない可能性があります。
車の大きさ、お家の前の道路環境によっても異なりますので、プランニングする際にご相談ください。
□まとめ
今回は、ビルトインガレージを設ける際の幅や寸法の目安をご紹介いたしました。
お家の周辺環境によっても左右されますので、設計段階でどれくらい必要なのか、ビルトインガレージと他の部屋とのバランスなども考慮して一緒に決めていきましょう。
お家づくりコラム
お家づくりを考え始めた方、まだこれからの方、両方に役立つお家づくり情報を発信します。