2022.08.07 | 新築
こんばんは ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。
松尾和也さんの研修が8月2日から始まりました。
改めて、住宅の高性能化の重要性を感じます。
そして、それに対する知識もより蓄えておくべきと痛感。
さてリノベーションか建て替えか?
リノベーションを検討されるにはその家をインスペクションすることが大事。
併せて今まで起こってきた災害などから改正された法律と照らし合わせることも重要です。
お家の情報を見るときに、その築年数 新築された時を知ること。
これは、できれば建築確認申請書を確認する。なければ、登記情報でも参考になります。
耐震の基準でみれば、S56年以降なのか以前なのか。
リノベーションのみならず、中古物件購入の際にも参考になる基準です。
また、住宅ローン、住宅金融公庫のフラット35の適用などもその建物がどのような仕様になっているのかなど参考になります。
S56年以降の建物その次はH12年以降であるか。
耐震における仕様規定が変わって、発生した地震に耐えうるように法律でも定められています。
重要なポイントは、基礎に鉄筋があるか。
木材の接続口は金物などでその耐力上必要な接続がされているかどうか。
金物の接続(仕口)については、天井裏や床下を除くとすべてではありませんがわかります。
見える範囲で、それがなされていない場合は全域になされていない。
また、その耐震基準の改正に基づいて、現行の基準え必要な部分にされていないものについては
耐震診断を行って、耐震補強をしていかないといけません。
リノベーションを検討するにあたり、そのベースとなる器の基準(程度)を知ることが最重要項目。
基本的には全部について耐震改修をすべきと考えますが、費用によっては
・部分改修(コア改修)
・段階的改修
と今後の使い方によってもリノベーション範囲を計画することが可能です。
家は、暮らすための道具ですから、費用対効果もしっかり検討する。
リノベーションか建て替えか?
・理想の暮らしができるかどうか、
その場合 新築とリノベーションはどちらもどのくらいのお金・大きさは比較的簡単に比較ができます。
リノベーションを検討する場合には、それに加えて
・改修にかかるため仮住まい費用
・その後の耐用年数、劣化状態から考えられる維持管理費用なども考えないといけません。
最近では今年の4月より法改正されたアスベストの含有建材なども考慮したいところ。
新築よりもリノベーションの方が専門知識・技術が必要になってきます。
大事なことのひとつ、建築従事者の技術レベルや経験なども大事で
相談する人、会社によって導き出される答えも変わってくることがあります。
少し時間がかかっても、業者選定期間を設けて検討されることをお勧めいたします。
それでは、今回はこの辺で。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。