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リノベーションか建て替えか?大切なものは見えにくい Vol.54


2022.09.10 | y氏のブログ

こんばんは、ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。
前回のブログから早一カ月が経ちました。
めっきり秋の気配も。。朝晩が涼しく短い夏も終わろうとしています。
今年の9月も雨が多いです。
6月の梅雨よりも確実に雨の日が多い
工務スタッフも毎日天気予報とにらめっこです。
せっかくの行楽シーズンですから、密を避けて自然を楽しみたいものですね。

さて、建て替えかリノベか。
ざっくりな比較表(ココチエ仕様基準)
①土地から購入をして32坪程度のお家を新築した場合と比較した場合
②今ある40坪程度の建物を解体して32坪程度のお家を新築した場合
下の表より その差額 約1150万円
なんとなく土地の分が差額となります。
③同面積 32坪を長期優良のフルリノベーションをすると①と比較して2100万円の差額
同面積であれば、建て替えよりもふるリノベーションの方が900万円ほど安価にすみます。

単純に同面積の場合では、コストだけ見るとリノベーションが安くなります。
考えて検討したいのは、これにこれからの暮らし、間取りの自由さや耐久性、耐震性、安全性。
思い入れなどを考慮して検証をしていくこと。
思い入れや諸事情はそのご家族にある特別なコト。
費用対効果から上記 諸々の諸事情を考えて答えを導き出す。
この作業は、やはり専門家が入らないと難しいと思います。

そしてリノベーションの場合 その素材となる元々のお家、
古いお家は年代的に、今 新築されるお家よりも大きい場合が多いのです。
④は40坪⑤50坪はそれぞれこの大きさのまますべてをリノベーションした場合と
土地購入して32坪程度のお家を新築した場合の差額。となります。
当然のことながら面積が大きくなれば工事費用は大きくなりますが
⑥~⑦のようにそれぞれ40坪のリノベーションと50坪のリノベーションをした場合は
建て替えとの差額が縮まり、50坪のリノベの場合は32坪の建て替えをした場合と逆転をします。

そして
⑧~⑨は40坪のお家を32坪に減築をしてフルリノベーションを掛けると32坪の新築建て替えとほぼその差額が無くなります。50坪のお家を減築して32坪分をフルリノベーションした場合は、解体をして32坪を建て替えた方が安価に収まる。
といったことになります。

あくまでもココチエ仕様 リノベーションは長期優良リフォーム仕様としての試算。
性能や品質を確保した上で、その差は今見えているコストから将来に渡るコストを可視化すること。
ご家族の思いを十分考慮確認した上で決断する。

一生の大きな決断ですから、「根拠」「理由」を明確にして最良の選択を!

次回は、この表から見えるコストバランスについて。

それではまた!

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