2020.05.05 | y氏のブログ
こんばんは、ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。
コロナの影響により、全国的に自粛な連休となりました。
車に乗っても近所のスーパーに買い物に行くか、
会社に忘れ物を取りに行く程度。
今回の連休で家族との家での過ごし方、係わり方を学びました。
家を造っている人間として、家でどう過ごすのか?
それをどう提案していくのか。
家は、家族との時間を創っていくものだと思います。
思い出を刻み、懐かしみ、そして成長していく。
建築史家の藤森照信さんは、懐かしむのは人間だけが持つ特別な感情であると言っています。
故に懐かしむことを楽しめるのも人間だけなんだと。
自分が育ってきた家、父が造ってくれた家を重ねながら、
これからは、自分が造った家で積み重ねていく。
自分にとっても、家族にとってもこの懐かしむ行為がこれからの人生感を創っていくのだと。
家は、特別な事、時間を過ごすのではなく、いつも通りを暮らしていく事。
でも、その変わらない日常を過ごせることに感謝をしなくては。と
新築時に植えた小さな木は、木陰を造って、小さかった子どもたちとは一緒に薪を割る。
家を建てようって思った時、こんなことをイメージしながら思い描いていた暮らしができること。
何があるわけでもないけれど、こんな時間を過ごせることが贅沢なんだと、
久々の休みで残り一日の夜に物思いに更けてみました。
家は、家族との幸せな時間を創りだす「機会」である。
丁寧に暮らすこと、考えて家を造ることを大切にしたいと思います。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。