2020.08.10 | y氏のブログ
こんばんは、ココチエの矢倉です。
大切なものは見えにくい。
目に見えない大切なものは気が付いたときに心に響く。
それは長きに渡って思い感じ続ける。
近年の異常気象。ゲリラ豪雨や大きな台風、温暖化。
この温暖化の影響を受けて、梅雨が明けてからは
ほぼ毎日、熱中症の注意がなされています。
よ~く聞くと、
「明日の気温 ●●℃・・・
夜も寝苦しいと思うのでエアコンなどを適度にかけて寝てください」と言っている。
家で過ごすことの温度環境について、エアコンを適度に。。。といった警告。
エアコンを付けて寝てくださいという警告は、命を守る行動や家庭内事故を防ぐといった観点からは
とても大事な事を言ってくれていると思います。
冬暖かくて夏は涼しい。そんな要望が家づくりの要望として取り上げられてきたのは
そんなに古くからではありません。今の家は高気密高断熱になっているかといったら
全体的には、そんなことない。というかむしろ古くからある家の数からすると
現行、またはこれからの事を考えて造られた高気密高断熱なお家の割合は少ない。
だから断熱が悪いおうちでは、外的環境をダイレクトに受けている。
さらに新しいおうちでも長期優良の認定を受けていなかったりすれば
中途半端に、断熱がいいので取り込まれた温度はこもって抜けない。
つまり、人が暮らす環境は、冬の寒さも夏の暑さもそれほど改善がされていいる家が少ない。
だから、家庭内事故 熱中症被害が起こるのです。
エアコンを付けてくださいといっても付けない方がいい=家庭内事故のリスクが上がる。
なぜが、エネルギー消費が大きいからもったいない=我慢。
新しく建てる家だって
省エネの基準は、何年か越しでやっと2020年4月に省エネ4等級(国内最高等級)が義務付けられるはずでした。
が、結局のところ住宅従事者が対応できない、消費が落ち込むことを予測。などの理由から「延期」されています。
省エネ4等級を最低基準として義務化されるべき、世の中的な時流になりつつある中で
義務化がなされない理由のレベルが低すぎる。
今 建てたお家は期間限定ではなく、将来の長きに渡り暮らす器。
消費電力が気になるから我慢するお家で不安に暮すことが、その人と家族を守るための家となり得るのか?
すでに わかっている事を先延ばしにする必要はないでしょう。
長きに渡って消費されるエネルギーに健康被害の不安を抱えてお金を払うか。
世の中は進歩し続ける。その時に考えられる最良をバランスよく採用すべきだと。
エアコンを付けるなどして寝てください。に違和感なく「良質なこれからのお家」を見極める事が大事。
そして、僕らはそれをしっかりとお伝えする責任がある。
炎天下の中 子どもの野球の応援を終えた後、10年前に立てた燃費の悪い我が家でそんなことをふと思いました。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。