2021.08.10 | お家づくりコラム
この記事をご覧の皆さんは、地震に強い家をご希望でしょう。
今回は、地震に強い家の特徴と弱い家の特徴をご紹介するので、注文住宅をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
□地震に強い家の特徴とは?
地震に強い家かどうかは素材よりも構造による違いによって決まります。
構造について軸組み、耐力壁、床免震システムの観点からご紹介します。
軸組みとは家の骨格のことで、地震が発生すると軸組みに強い力が加わります。
地震に強い家の軸組みには、筋交いという補強材が取り入れられていることが多く、筋交いを軸組みに斜めに入れることで、家の強度を高めます。
耐力壁は、地震の揺れに耐えるために設置する壁のことです。
地震に強い家は耐力壁を多く設置しています。
筋交いと耐力壁は、基本的に多く入れるほど地震に対する耐久度が高くなります。
しかし、家全体にバランス良く配置しないと逆に耐震性能を落としてしまう場合があるので、注意が必要です。
床免震システムは、床に届く地震の揺れを吸収する装置で、床を保護します。
床は壁と直接接しているため、地震で壁に強い力が加わった時に、壁から床に衝撃が伝わってしまいます。
このため、地震に強い家を作る時は床免震システムが利用されることが多いです。
※但し、費用が大きくかかります。
□耐震性の向上を検討した方が良い住宅とは?
地震がいつ発生するか正確に分かる術は、現在ありません。
そのため、家の耐震性を高い状態に保持する必要があります。
耐震性が低い可能性がある住まいの特徴を3つ見ていきましょう。
1つ目は、ビルトインガレージのような1Fに大きな開口部のあるお家です。
住宅の1階部分が駐車場であるビルトインガレージは、土地を効率良く使えるメリットがあります。
しかし、1階の道路側に柱や壁がほとんどないので、耐震性が弱くなってしまいます。
2つ目は、大きな吹き抜けのある家です。
大きな吹き抜けがあると、光が部屋全体に届き開放感を得られるのが魅力的です。
しかし、こちらも吹き抜けがある部分の柱と壁の数が少なくなってしまうので、耐震性が低下する場合がありますから、しっかりと構造計算(許容応力度計算)する必要があります。
3つ目は、地盤の柔らかい場所に建てられた家です。
地盤が柔らかいと、大きな地震が起こった時地盤が建物の重さに耐えられません。
2000年以降は地盤調査が義務付けられていますが、それ以前に建てられた家にお住まいの場合は調査を依頼した方が良いでしょう。
□まとめ
今回は、地震に強い家の特徴と弱い家の特徴をご説明しました。
地震の性能にも耐震性や免震性、制震性など異なる機能があります。
地盤の強さや地震が多い地域かどうかなど環境を踏まえて何を重視するかを相談することが大切です。
お家づくりコラム
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