2021.10.30 | お家づくりコラム
新しく家を建てたいとお考えの方で、高気密・高断熱住宅について気になっている方はいませんか。
言葉自体は耳にしたことがあるものの、どのようなメリットやデメリットがあるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高気密・高断熱住宅について解説していきます。
□高気密・高断熱のメリットやデメリットとは?
高気密・高断熱住宅には多くのメリットがあります。
例えば、光熱費を節約できることです。
高気密かつ高断熱の家は、冷房で冷やした空気や暖房で暖めた空気が外に逃げにくくなる特徴があります。
そのため、エアコンが効率良く効きやすくなり、結果的に光熱費を節約できるでしょう。
また、防音効果も期待できます。
外から入る騒音はもちろんのこと、室内から外へ出る音も防ぎます。
そのため、自宅で楽器を弾く方や外の騒音が気になる方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
この他にも多くのメリットがありますが、反対にいくつかデメリットもあります。
まず挙げられるのが、人によっては息苦しさを感じる場合があることです。
基本的に窓を開けずに換気扇だけで空気を循環させているので、密閉された空間と感じてしまうことがあるでしょう。
まずはモデルハウスや見学会で実際に体感し、自分や家族が息苦しさを感じやすいかどうか、確認してみましょう。
また、シックハウス症候群を引き起こす物質が留まりやすいこともデメリットとして挙げられます。
機械による換気は、2時間に1回家の中の空気がすべて入れ替わるように法律で定められていますが、窓を開けるのに比べると空気がこもりやすくなってしまいます。
その結果、少なからず頭痛やめまいなどのシックハウス症候群を引き起こしてしまう可能性があると言えます。
そのため、換気と掃除を徹底して清潔な環境を保つことが重要です。
□実際に住んでみるとどのような印象を持つ?
ここまで高気密・高断熱住宅のメリットやデメリットをご紹介しました。
では、実際に高気密・高断熱住宅に住んでみた方はどのような印象を持っているのでしょうか。
ポジティブな印象としては、「1年を通して快適に暮らせている」、「外が暑い日でも、家の中はひんやりとしているため、扇風機だけで快適に過ごせる」といった意見が挙げられます。
一方で、熱を逃がさないつくりであるが故に、「一度室内が暑くなってしまうと室温を下げるまでに時間がかかってしまう」という意見もあります。
このように多くのメリットがあるものの、いくつか注意すべきポイントもあるため、家づくりを行う際は相談しながら進めていくことをおすすめします。
□まとめ
今回は、高気密・高断熱住宅について解説しました。
高気密・高断熱住宅にすると、快適な温度を保ちやすくなるなど多くのメリットがありますが、注意すべきこともあります。
そのため、このような住宅を選ぶ際は、注意点を把握した上で計画された換気、冷暖房設備を空気をきれいに保つなど対策を取るようにしましょう。
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