2021.11.11 | お家づくりコラム
地震の発生が多い日本に住む上で、地震に強い家かどうかを考えることはとても重要なことですよね。
これから新しく家を建てようとお考えの方は、自分自身でもしっかりと住宅の地震対策について知ることで、より安心した家づくりが可能になるでしょう。
そこで今回は、地震に強い家について解説していきます。
□揺れない家を考える際に知っておきたい言葉とは?
地震が多いこの国において、できるだけ揺れない家に住みたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
住まいの地震対策について考える際に、いくつか知っておきたい言葉があります。
*耐震
耐震とは、地震の揺れに耐える構造のことで、地震対策の基本となるものです。
法律上で全ての建物に一定の耐震強度が義務付けられています。
柱を太くしたり耐力壁を増やしたりする造りによって、建物全体の倒壊を防ぎます。
*制震
制震とは、地震による建物の揺れを吸収する仕組みです。
一般的に地震が起きた場合、建物の上の階にいくほど揺れは大きくなります。
建物の要所に設置された制震装置によって地震の力を吸収することで、建物の揺れを抑えます。
*免震
免震は、建物と基礎部分の間に免震装置を入れて揺れを抑える仕組みです。
免震装置を入れることで、建物に揺れが伝わるのを防ぎます。
制震構造よりも建物に揺れが伝わりにくく、揺れを7割程度カットできると言われています。
しかし、地盤によって向き不向きがあったり、縦揺れに対して効果が薄かったりする場合があるので注意しましょう。
□どんな形の家が地震に強い?
住宅の地震対策について考える際、家の形にも注目してみましょう。
例えば、長方形の家よりもできるだけ正方形に近い家の方が地震に強くなります。
では、なぜ正方形の家が地震に強いのでしょうか。
それは、縦横上下の6つの面が一体となり支え合うため、地震が発生した際もエネルギーが壁や地面に伝わりやすく揺れに耐えやすくなるからです。
逆に地震に弱い家というのは、凸凹が多いといった複雑な形の家です。
シンプルな箱型の家とは異なり、外部からのエネルギーがそれぞれの場所に集中しやすくなり、建物に歪みやねじれが生じやすくなります。
その結果、ひび割れの発生、倒壊してしまう危険性が高まるでしょう。
□まとめ
今回は、地震に強い家について解説しました。
世界有数の地震大国日本において、万が一のためにしっかりと備えておくことが重要になります。
家づくりをする際は、どのような仕組みの構造にするのか、またどのような形の家にするのか十分に検討しましょう。
お家づくりコラム
お家づくりを考え始めた方、まだこれからの方、両方に役立つお家づくり情報を発信します。