2022.08.03 | y氏のブログ
こんにちは、ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。
先日、夕立=雷雨で事務所が停電になりました。
安曇野市では落雷により火災も発生したお家があったとか。
こういった災害は防ぎようもない。気を付けてとも。。
雷雨の時には強制的に停電になり、落雷の被害を防ごうと
危険予防策も張られている中で今回は空き家への落雷だったの事。
気を付けようにもありませんが、注意を払いたいものです。
少子高齢化が進み、空き家が増えている。
これも何か対策を打ちたいものです。
所有=管理となるわけですが、限度もある。
家は、人を、家族を、暮らしを守るもの。
その目的が外れてくると資産とはならず負債にもなる。
そんなことを思います。
さて、今回はリノベーションか建て替えか?
その前に「リノベーション」と「リフォーム」の違いを少しだけ。
「リノベーション」とは
既存の建物に新たな機能や価値を付け加え、改装すること。
機能改善=断熱や耐震、そして設備類などの機能改善。
対して、「リフォーム」というと古くなった部分や物を修復する。
などといった意味合いで区分けがされます。
工事の範囲についても
「リノベーション」は大きな工事
「リフォーム」は比較的小さな工事。
といったところでしょうか。
冒頭で述べました空き家についてもリノベーションして機能改善を行うことで
その建物の資産価値が発生、または向上します。
建物は、人が住まい、手を入れて育てられる。
住まい手さんに住み熟されているお家は、形を変えても美しく維持され存在し続けます。
リノベーションか建て替えか?
建物は、その目的に合わせて手を入れていくことで
築年数が古くても、蘇ることができます。
建て替えて、新築されたお家と比べてメリット・デメリットもありますが
長い目で見たときの家族の形に合わせた住まいのあり方に正解も不正解もありませんが
その選択は非常に難しい。
まずは既存の建物をインスペクションして手当てをしなくてはいけない範囲を見極める。
この部分については、リフォームではなくリノベーションの観点でみる。
長く、将来を見越してその先の暮らしを想定する。
繰り返し起こる災害、地震などからこの先を見通して設定された基準に適合するかも重要なポイント。
それらを踏まえて、新築と「性能」や「コスト」それから理想とする暮らしの実現が可能かを考える。
目先のコストの生涯かかるコストについてしっかり検討する。
リノベーションか建て替えか。比較検討をするには
それなりの経験・知識とそれを表す資格持つ建設従事者に相談をすべき。
それを元に、住まい手さんにしかないその家に対する想いを重ねて答えをを導き出す。
住まい手さんには大変な労力がかかりますが、この先の何十年も住まう住まいと考えて。
リノベーションか建て替えか?今回はこの辺で!
つづく。
ココチエ一級建築士事務所 矢倉誠治と申します。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。