2025.11.01 | y氏のブログ
「家づくりを通して、人を幸せにする」という原点
今日、ココチエ建築設計は創業の日を迎えました。
この日を迎えるたびに、私は「なぜ家をつくるのか」という原点に立ち返ります。
私の原点は、育った安曇野の風景と、両親の決断にあります。
転勤族の家庭に生まれ、小学校の頃にこの穂高の地に根を下ろしたとき、父が言いました。
「ここに家を建てよう。子どもたちには友だちと育つ場所をつくってやりたい。」
その言葉が、私にとって“家”というものの本当の意味を教えてくれました。
家とは、単なる建物ではなく、人の心を育み、つながりを紡ぐ「居場所」なのだと。
人のために生きると決めた日
23歳のとき、現場で一酸化炭素中毒を起こし、生死をさまよいました。
ICUで目を覚ましたとき、心の奥で聞こえたのは「みんなに謝っている自分」でした。
その瞬間、私は心に誓いました。
「謝る人生ではなく、感謝される人生を生きよう」と。
あの出来事が、今の私の人生の礎です。
その後、一級建築士を取得し、設計の道へ。
お客様の想いを形にする難しさを痛感しながらも、あるご家族からいただいた言葉が、私を大きく変えました。
「矢倉君のおかげで、家族が幸せになった。」
この一言が、今も私の胸に刻まれています。
家づくりを通して人を幸せにする――それが、私の生涯の使命になりました。
ココチエという場所に込めた願い
18年間勤めた会社を退職し、独立を決意したのは、“お客様の本当の幸せ”と真っ直ぐに向き合いたいと思ったからです。
一級建築士事務所としてのスタートからわずか2か月後、「ココチエ建築設計株式会社」として法人化しました。
ココチエとは
・一人ひとりが想う心地良い空間デザインをご提案致します。
・自慢したくなる「ココ一番」の夢・こだわりの実現を致します。
・家づくりの為の知恵(チエ)・知識を日々養い、努力致します。
この3つの想いから「ココチエ」が出来ました。
そしてスローガンは――
「家づくりには住まう人の人生を輝かせるという夢がある」
家は“モノづくり”であると同時に、“人づくり”です。
お客様も、職人も、スタッフも、関わるすべての人が幸せであってこそ、本当に良い家づくりができる。
私はそう信じています。
感謝、そしてこれから
創業の日にあらためて思うのは、支えてくださったすべての人への感謝です。
ご縁をくださったお客様、共に汗を流す仲間、家族、地域の皆様――その一人ひとりのおかげで、今のココチエがあります。
これからも、変わることなく。
「人を中心に、人生を輝かせるための家づくり」を使命に、安曇野の地で真摯に歩み続けます。
私たちがつくるのは、“建物”ではなく“人生の舞台”。
その舞台の上で、ご家族の幸せがこれからも輝き続けますように。
ココチエ建築設計株式会社
代表取締役 一級建築士
矢倉 誠治
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。