2025.11.04 | y氏のブログ
            こんにちは、ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。
山の上の方は雪が降りました。
本格的な冬を迎えます。寒い冬も安曇野を楽しもう!
さて、高断熱・高気密は“家づくりの基礎体力”
安曇野市・豊科・松本市で家づくりを考える方の多くが、「高断熱」「高気密」という言葉を耳にします。
確かに、住宅性能の基本であり、住まいの快適さを左右する重要な要素です。
しかし設計士の目線で言えば、それは家づくりのスタートラインに過ぎません。
どれだけ数値(UA値・C値)が優れていても、
太陽の光と熱をどう活かすかを設計できなければ、
その家は真の意味で「快適な住まい」とはならないのです。
冬の陽だまりをデザインする「日射取得」
信州・安曇野の冬は、晴天率が高く、空気が澄んで日射量が多く、
うまく設計すれば暖房に頼らず過ごせる時間が増えます。
ココチエ一級建築士事務所では、
建物の方位・隣地の影・窓の高さ・庇の出・室内の反射までを読み込み、
冬の低い太陽をどこまで室内に取り込めるかをしっかり検討して設計をしています。
冬の朝、南の窓から差し込む光が床を温め、
リビングに“陽だまり”ができる。
それは断熱材ではなく、設計の力で生まれる温もりとなるのです。
また、夏の暑さを防ぐ「遮蔽設計」
一方、標高が高く、紫外線もきつい、夏の信州の太陽は非常に強烈。
冬と同じ窓が、夏には家を熱くする原因にもなります。
そのためココチエでは、
屋根の軒のでとサッシの位置、高さ。庇からの距離、
庇・ルーバー・植栽・Low-Eガラスや日射取得窓ガラスや日射遮蔽窓ガラスを使い分け、
**「光は入れるが、熱は入れない」**設計を行っています。
自然の力で室温上昇を防ぐ工夫をして、設備に頼らない本当の省エネ住宅です。
数字では測れない実際に「暮らしための温度管理」を設計する。
UA値やC値は“家の性能を示す数値”にすぎません。
しかし、ご家族がその中でどう感じ、どう暮らすかは数字で表せません。
その数値があってこそ。にはなりますが、その数値をしって使いこなす。
季節に合わせて家を着こなす感じ。
冬は陽だまりで読書をしたり、
夏は窓辺に涼しい風が通る。
そんな「心地よい時間」を創造することがパッシブ。
自然を取り込んで恩恵を受けて暮らしていくお家になる。
私たち設計者や作り手の使命である。
設計士としての責任
高断熱・高気密だけでは設計士としては未完成。
日射を読み、遮蔽を設計できてこそ、
本当の“暮らしの快適”をつくり出せる。
私たちは、信州の気候と自然を理解し、
地域に根ざした高性能住宅を設計し続けています。
安曇野市・豊科・松本市で
「冬あたたかく、夏すずしい家」を建てるなら
ココチエ一級建築士事務所へご相談ください。
日射を読む設計で、四季とともに心地よく暮らせる家をお届けします。
        
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。