2026.01.05 | y氏のブログ
ココチエ一級建築士が「保証より性能」を大切にする理由
家づくりを考え始めた方から、最近よくこんなご質問をいただきます。
「60年保証の住宅会社と迷っています。保証が長い方が安心ですよね?」
確かに、60年保証という言葉はとても魅力的に聞こえます。
一生に一度の大きな買い物だからこそ、「長く保証してくれる=安心」と感じるのは自然なことです。
しかし、住宅設計に携わる一級建築士として、ぜひ知っておいてほしい事実があります。
60年保証の正体は「更新型保証」
日本の住宅には、法律で定められた**10年保証(瑕疵担保責任)**があります。
構造耐力上主要な部分や、雨漏りに関わる部分は、どの住宅会社でも必ず10年間保証されます。
多くの「60年保証」は、この10年保証をベースに
10年ごとに点検を行い、一定条件を満たせば延長する仕組みです。
つまり、最初から60年間無条件で保証されるわけではありません。
点検の実施、有償メンテナンス工事、指定業者での施工など、
条件を満たし続けて初めて保証が継続されるのが一般的です。
保証を続けるためのメンテナンスになっていないか
20年、30年と住み続ける中で、
・外壁塗装
・屋根、防水工事
・バルコニー改修
といった工事が「保証延長の条件」として求められるケースも少なくありません。
その結果、まだ使える部分まで工事をするという本末転倒な状況が起きることもあります。
本来メンテナンスとは、
「本当に必要な時に、必要なだけ行うもの」のはずです。
ココチエが「保証より性能」を大切にする理由
私たちココチエ一級建築士事務所が重視しているのは、
保証に頼らなくても、そもそも壊れにくい家をつくることです。
・高断熱・高気密による結露しにくい住まい
・許容応力度計算による耐震等級3
・劣化を抑える外皮・構造設計
・UA値・C値など数値で裏付けた住宅性能
これらはすべて、30年後・40年後の安心につながる設計です。
本当に大切なのは「家そのものの寿命」
保証は、会社が存在していて初めて意味を持ちます。
だからこそ私たちは、
「保証の年数」よりも
住まいそのものが長く健やかであることを大切にしています。
60年保証が悪いわけではありません。
ただ、仕組みを理解した上で選ぶことが何より大切です。
まとめ
家づくりで見るべきポイントは、
・保証の長さ
ではなく
・なぜその家が長持ちするのか
ココチエはこれからも、
設計と性能で、住まい手の人生を静かに支える家づくりを続けていきます。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。