2026.01.09 | y氏のブログ
こんばんは、ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。
今日は安曇野らしい、ぐっと冷え込む一日でした。
今朝の気温は −6℃。
外に出た瞬間、空気が張りつめるような寒さで、信州の冬をあらためて実感します。
さてさて今日は、
不動産屋さんは教えてくれない?建築士が教える「本当に良い土地」と「難しい土地」の違い
についてです。
家づくりを考え始めた時、多くの方がまず「土地探し」からスタートされます。 「南向きで日当たりが良い」「四角い整った形(整形地)」といった条件は、不動産業界では「良い土地」の代名詞です。しかし、私たち建築士の視点から見ると、実はそこには意外な**「落とし穴」**が隠れていることも少なくありません。
今回は、数々の設計を手掛けてきたココチエの視点から、土地選びで失敗しないための新常識をお伝えします。
1. 一般的な「良い土地」に潜む意外なリスク
「南向きの土地」は最も人気があり、価格も高めに設定されています。しかし、実際に家を建ててみるとどうでしょう。
道路に面した南側に大きな窓を作ると、通行人の視線が気になり、結局一日中カーテンを閉め切ったまま……というケースが多々あります。これではせっかくの「日当たり」を活かしているとは言えません。
一方、北向きの土地や変形地は、価格が抑えられているだけでなく、設計の工夫次第で**「光を安定して取り込みつつ、プライバシーを確保した落ち着いた住まい」**に変えることが可能です。
2. 建築士が「難しい」と感じる土地の真実
私たちが「この土地は少し難しいな(注意が必要だな)」と判断するのは、形や向きよりもむしろ、以下のような**「目に見えないコスト」**がかかる場所です。
インフラ整備が必要な土地: 上下水道の引き込みが古い、あるいは細い場合、家を建てる前に数百万円単位の付帯工事費が発生することがあります。
地盤が軟弱な土地: 表面は綺麗でも、地盤改良に多額の費用がかかることがあります。
高低差が激しい土地: 眺望は魅力ですが、擁壁(ようへき)の作り直しが必要な場合、予算を大きく圧迫します。
これらは、土地の販売価格だけを見ていては見落としてしまうポイントです。
3. 土地の欠点を「個性」に変えるのが設計の力
ココチエでは、一見「難しい土地」に見える場所でも、その土地にしかない**「風景」や「風の通り道」**を見極めます。
変形地なら、その形に合わせたユニークな中庭を作る。
狭小地なら、視線が抜ける位置に窓を配置して開放感を出す。
土地の欠点(デメリット)を解消し、むしろ魅力(メリット)に昇華させること。それこそが建築士と共に家をつくる最大の醍醐味です。
まとめ:土地を決める前に「設計のプロ」に相談を
土地購入の契約書に判を押す前に、ぜひ一度私たち建築士にその土地を見せてください。 「どんな家が建つか」のイメージがないまま土地だけを決めてしまうのは、服のサイズを確認せずに生地だけを買うようなものです。
ココチエでは、土地のポテンシャルを最大限に引き出すプランニングを行っています。「この土地で心地よい暮らしができるかな?」と迷ったら、お気軽にご相談ください。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。