2026.02.10 | y氏のブログ
― 本当に暖かい家はどこで決まるのか ―
こんにちは。ココチエ建築設計の矢倉です。
家づくりを勉強し始めると、
「断熱等級6」
「HEAT20 G2」
といった言葉をよく目にするようになります。
ですが、
「結局どれがいいの?」
「何が違うの?」
ここが分かりにくい。
今日はこの2つを整理して、
**“本当に暖かい家の基準”**を解説します。
・断熱等級とは?
断熱等級は、
国が定める住宅の断熱性能の指標です。
現在の最高等級は 等級7。
ざっくり言うと、
等級4 → 昔の省エネ基準
等級5 → ZEHレベル
等級6 → 高断熱住宅
等級7 → 最高水準
数字が上がるほど、
・熱が逃げにくい
・冷暖房効率が良い
・ 室温が安定する
という性能になります。
ただし重要なのは、
“最低基準”を示しているに過ぎない
ということ。
等級は「クリアライン」であって、
快適保証ではありません。
・ HEAT20とは何か?
HEAT20は、
民間の研究団体が提案する
**“実際の暮らし基準”**です。
目標はシンプル。
冬でも室温を10℃以下にしない
これを実現するための性能基準が、
G1 → 快適性向上レベル
G2 → 非常に快適な断熱
G3 → 最高水準の省エネ・快適
という考え方。
つまりHEAT20は、
「住んだときの温熱環境」を基準にしています。
等級とHEAT20の違い
ここが最も重要です。
断熱等級
→ 法的な性能基準
HEAT20
→ 暮らしの快適基準
例えるなら、
等級=合格ライン
HEAT20=体感レベル
という関係です。
・なぜG2が現実的な目標なのか
G2レベルになると、
・ 冬でも室温が安定
・ 廊下やトイレが寒くない
・結露リスク低減
・ 光熱費削減
が現実的になります。
つまり、
“暖房に頼らず暖かい家”になる。
これは体感すると、もう戻れないレベルです。
・性能は「設計+施工」で決まる
どれだけ良い基準を掲げても、
施工精度が伴わなければ意味がありません。
・気密測定
・ 断熱施工
・ 換気設計
これらが揃って初めて、
数字が暮らしに変わります。
・最後に
HEAT20や断熱等級は、
「暖かい家を数字で保証する基準」です。
ですが本当に大切なのは、
・ 毎日の快適
・ 健康
・長期耐久
これを支える設計思想。
家づくりは見た目だけでなく、
温熱環境という見えない性能も考えたい。
それが、これからの住まいの当たり前だと私たちは考えています。
それではまた!
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。