2026.03.23
春の風、自転車の練習
安曇野もようやく暖かくなり、春の柔らかな風が吹き抜ける季節になりました。
三月も終わり、いよいよ新年度が始まりますね。
昨日は、明日いよいよ卒園式を迎える三男の、自転車の練習に付き合いました。
びっくりするくらいスイスイと自転車に乗る息子の後ろ姿。
長男や次男の時もこうして追いかけたなと、懐かしい記憶が重なりました。
6歳児が語った「成長の本質」
僕の知らないところで秘密の特訓をしていたのか?
コツを掴んだのかスイスイと走り出した三男。
その彼が、ふと私にこう言ったのです。
「コツを掴むとなんでもできる。しかも意外と簡単にできるんだよ。
でもね、そのコツを掴むのには、やっぱり練習が必要なんだよね。」
思わず、足を止めて驚いてしまいました。
6歳の子が、物事の上達の本質をこれほどまでに見事に言語化するとは。
「練習」というプロセスを経て「コツ」を掴む。
その瞬間、それまで難攻不落に見えていた壁が、驚くほど低くなる。
私たちは大人になるにつれ、この「練習の尊さ」をどこか効率という言葉で片付けようとしていないだろうか。そう自問自答させられた瞬間でした。
「器」とは、ものの捉え方の豊かさ
息子が言った「コツを掴む」ということは、その先の自分への投資に他なりません。
自転車に乗れるようになる。
道具を使いこなせるようになる。
人の話に耳を傾けられるようになる。
一つひとつの「できること」が重なり合っていくことで、自分という人間を形作る「器」が少しずつ、確実に広がっていくのだと感じます。
私は、**「器」とは「ものの捉え方の豊かさ」**であると考えています。
一級建築士として約30年、住宅という空間を設計してきましたが、設計も人生も同じかもしれません。
多くの経験(練習)を積み、本質(コツ)を掴むたびに、一つの事象から感じ取れる情報量が増えていく。
その豊かさこそが、人の厚み、つまり「器」になるのではないでしょうか。
終わりと始まりの季節に明日、三男は卒園します。
未満からおせわになって保育園も長いようで、あっという間の5年間でした。
4月からは小学生。彼もまた、新しい環境でたくさんの「練習」をし、自分だけの「コツ」を掴んでいくのかな。
元気をもらった気がします。
信州の美しい春、新しい季節。
皆様にとっても、新しい「コツ」を掴むための、豊かな学びの始まりとなりますように。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。