2026.04.11
こんにちは。安曇野市を拠点に木造住宅を専門とする、ココチエ建築設計株式会社の矢倉です。
4月に入り、安曇野も桜が満開の季節を迎えました。
実は昨年、私たちの事務所は改修工事の真っ最中。お隣に咲き誇る見事な桜をゆっくりと眺める余裕がありませんでした。
しかし今年は違います。
仕事の手が止まってしまいそうになるほど(笑)、窓一面に広がる満開の桜を、特等席から楽しんでいます。
事務所の2階、椅子に座ったまま届く「桜の風景」
今回の事務所改修で、私がこだわったポイントの一つが**「2階北側の窓」**です。
一般的に「日当たり」を求めて南側に大きな開口部を作りたくなりますが、実は**「風景を愛でる」なら北側の窓が非常に優秀**であることをご存知でしょうか。
順光で色が鮮やかに見える
北側の窓から外を見るということは、太陽を背にして景色を見ることになります。そのため、桜の花びらや葉の緑に直接光が当たり、色が飛ばず、最も鮮やかな色彩で目に飛び込んできます。
安定した「均一な採光」
北側の窓は日射による急激な温度上昇や、PC画面への不快な反射(グレア)がほとんどありません。1日を通して柔らかく均一な光が入るため、デスクワークが中心の事務所には最適な光環境が整います。
「借景」という豊かな設計手法
今回、私が実感しているのは**「借景(しゃっけい)」**の素晴らしさです。
自分の敷地内の庭木だけでなく、隣地の緑や遠くの山並みを、窓というフレームで切り取って室内の風景に取り込む。2階に配置したこの窓は、ちょうど鳥たちが桜の枝で遊ぶ姿を、椅子に座ったままの「同じ目線」で眺めることができます。
「家を建てる」ということは、単に高性能な箱を作ることではありません。
その土地のポテンシャルを読み解き、どの方向に、どの高さで窓を開ければ、住む人の心が最も豊かになるか。私たちはその「視点のデザイン」を大切にしています。
性能の先に、情緒的な豊かさを
ココチエ建築設計では、高い断熱・気密性能(SW工法など)をベースにしながら、そこから一歩踏み込んだ**「暮らしの風景」**をご提案しています。
厳しい冬を越え、ようやく訪れた安曇野の春。
もし、家づくりで「どんな景色を見て暮らしたいか」に迷われたら、ぜひ私たちの事務所へ遊びに来てください。この北側の窓から見える景色が、きっとあなたのヒントになるはずです。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。