2026.11.03 | 新築
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
ココチエ一級建築士事務所の矢倉です。
日々の設計や現場の打合せに夢中になって走っているうちにすっかり過ぎてしまっていましたが、11月1日をもって、ココチエは創業15年目の節目を迎えることができました。
2012年11月1日。
創業を決意し、一番最初に事務所へ迎え入れたのが、このデロンギの全自動コーヒーメーカーでした。
当時を振り返ると、今でも胸が熱くなります。
打合せスペースは自分で手を動かして手作りの間仕切りを立て、テーブルはIKEAのネット通販で買ったセットを組み立てただけ。本当にささやかで、小さな手作りの空間からのスタートでした。
一人で打合せも準備もこなしていた当時、ボタン一つで美味しいコーヒーが淹れられるマシンは、頼れる相棒でした。
でも、一番最初にこのマシンを選んだ理由は、とてもシンプルです。
「ここに来てくださるお客様に、少しでも美味しいコーヒーを飲んでもらいたい」
緊張を解きほぐし、心地よく未来の暮らしを語れる場所にしたい。そんな願いを込めて、毎日コーヒーを淹れていました。
それから年月が流れた昨日、11月2日。
15年目の歩みを踏み出したばかりの日に、とても心温まるお引き渡しがありました。
以前、接骨院の建築をお任せいただいたお施主様。
今回は、お母様と一緒に暮らす二世帯住宅の完成です。人生の大切な節目に再びお声がけいただき、こうしてご家族の歴史に寄り添わせていただけることは、つくり手として言葉にできないほどの喜びです。
引き渡しセレモニーの最中、暗くしたお部屋の壁に映し出されたエンドロール。
「スタートした おうちづくり」の文字とともに流れる思い出を、ご家族が並んでじっと見つめる後ろ姿を後ろから見つめながら、胸がいっぱいになりました。
土地探しから始まった日々、打合せでの笑顔、現場で少しずつ形になっていく我が家……。
一歩一歩重ねてきた時間のすべてが、あの温かい空間に満ちていました。
手作りの間仕切りから始まった小さな事務所が、たくさんのご縁に恵まれ、素晴らしいスタッフや職人さんに恵まれ、こうして新しいご家族の幸せに立ち会えている。
日々の忙しさにかまけていると、こうした奇跡のような毎日のありがたさを、つい当たり前のように感じてしまいそうになります。
ですが、15年目を迎えた今、心から思うのは「すべての日常と、関わってくださるすべての人への深い感謝」です。
創業当日に抱いた「お客様に喜んでいただきたい」という原点の想い。
手作りの打合せ室で感じていた、あの情熱と感謝の気持ち。
一杯のコーヒーに込めた想いは、15年目を迎えた今も変わることはありません。
これからも一つひとつの出会いを大切に、ご家族の心に寄り添う心地よい住まいづくりを積み重ねてまいります。
15年目に入ったココチエ一級建築士事務所を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ヤグラセイジ
手間がかかる事に手間をかけると愛着が湧く。
家づくりに手間をかけた分だけいい家になる。